アメリカのバスケットボールと言えばNBAですが、カレッジバスケのNCAAもかなり盛り上がります。
特に3月~4月に行われるNCAAトーナメント(マーチマッドネス)は全米中が熱狂します。
日本では、ジョージ・ワシントン大の渡邊雄太選手やゴンザガ大の八村塁選手が活躍たこともあり、NACCに興味を持った方もいると思います。
そんなNCAAバスケットボールのスケジュールや仕組み、ルールについてわかる範囲で解説していきたいと思います。
是非参考にしてください。
NCAAとは?
まず、NCAAについて解説します。
NCAAは「National Collegiate Athletic Association」の略です。
全米大学運動協会のことで、アメリカの大学スポーツを運営・管理しています。
アメリカの大学バスケットボールは他にも団体がありますが、NCAAが一番規模が大きい団体です。
競技はバスケットボールの他にもアメリカンフットボール、アイスホッケー、野球、テニスなど様々なスポーツがあります。
特にバスケ、アメフト、アイスホッケーは人気が高く注目度が高いスポーツです。
注目の試合は全米中継され、多くの人が観戦します。
NCAAバスケットボールの仕組み
次に、NCAAバスケの仕組みについて見ていきたいと思います。
ディビジョン
まず、ディビジョンです。ディビジョンは3つあります。
ディビジョンI
ディビジョンII
ディビジョンIII
ディビジョンは、大学の歴史や強さによって分けられています。
日本の大学バスケで言う1部、2部、3部といったところでしょうか。
ディビジョンIには強豪校・名門校が多く所属しており、NBA選手を多数輩出しています。
2022-2023年シーズンは、ディビジョンIに363校が所属しています。
ディビジョンIIは320校、ディビジョンIIIは424校が所属しています。(※ディビジョンII、ディビジョンIIIは2019年データ)
大学の数が凄いですね!さすが規模が違います。
カンファレンス
カンファレンスは大学の場所や実力によって分けられます。
ディビジョンIは、32のカンファレンスがあります。
各カンファレンスに10校前後の大学が所属しています。
渡邊雄太選手が所属していたジョージ・ワシントン大は、アトランティック10・カンファレンスです。
八村塁選手が所属しているゴンザガ大は、ウエスト・コースト・カンファレンス(WCC)です。
マイケル・ジョーダンの出身校であるノースカロライナ大は、アトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)に所属しています。
NCAAバスケットボールのスケジュール
NCAAバスケのスケジュールは以下の通りです。
レギュラーシーズン
【11月上旬~12月下旬】
オーバーカンファレンスゲーム
この期間では別のカンファレンスに所属するチームと対戦します。
各地で様々なトーナメントが行われます。
2018年に八村塁選手がデューク大を下してMVPを獲得したマウイ・インビテーショナルもこの期間に開催されました。
Who else could it be?@ZagMBB is @TheAndyKatz‘ Team of the Week after defeating Duke and winning the Maui Invitational! pic.twitter.com/rv0sNjUALA
— NCAA March Madness (@MarchMadnessMBB) November 26, 2018
【12月下旬~】
カンファレンスゲーム
12月下旬からはカンファレンス内の大学と試合をします。
30試合前後を戦い、順位をつけます。
ここまでがレギュラーシーズンとなります。
ポストシーズン
【3月中旬~】
カンファレンス・トーナメント
レギュラーシーズンの成績を基にカンファレンス・トーナメントが行われます。
このトーナメントを制した大学がNCAAトーナメントへの出場権を手にします。
その他にも選考委員会で選出された大学に出場権が与えられます。
【3月中旬~4月上旬】
NCAAトーナメント
全米ナンバーワンを決めるNCAAトーナメントが開催されます。
日本の高校野球で言う甲子園のようなものですね。
各カンファレンスの強豪が集まって試合を行います。
その名の通りトーナメント方式で戦います。1発勝負なので負けたら終了です。
NCAAトーナメント優勝が各チームの最大の目標です。
NCAAトーナメントとは?
ここからは、NCAAトーナメントについて解説していきます。
NCAAトーナメントはその年の大学ナンバーワンを決めるビッグな大会です。
マーチ・マッドネス(March Madness)と呼ばれ、全米中が熱狂します。
この期間に限って言えば、NBAよりも盛り上がりを見せるほど注目度が高いトーナメントです。
NCAAトーナメントの出場校
NCAAトーナメントには、ディビジョンIに所属する68校が出場できます。
出場資格は以下の通りです。
・カンファレンス・トーナメントの優勝校
・カンファレンス・トーナメントを行わない地区はレギュラーシーズン首位のチーム
カンファレンスは32あるので、ここに該当する32校にまずは出場権が与えられます。
他のチームは、APランキングや各メディアを参考に選考委員会を経て選ばれた成績優秀校(28校+8校)に出場権が与えられます。
選出された28校+8校のうち+8校は本戦出場4枠をかけたファースト4を戦います。
ファースト4を勝ち抜いた4校と選考委員会で選出された28校、カンファレンス優勝32校を合わせた64校がNCAAトーナメント本戦に出場します。
もう一つのトーナメント
NCAAトーナメントに出場できなかった32校でNITトーナメントが行われます。
渡邊雄太選手が所属していたジョージ・ワシントン大はNCAAトーナメントにこそ出場できなかったですが、NITトーナメントには出場しています。
ジョージ・ワシントン大は2016年にNITトーナメントで優勝しました。
全てはこの日のために。NIT優勝! このチームの一員で幸せです! 今シーズン応援ありがとうございました。 pic.twitter.com/5gHLXFLZWz
— Yuta Watanabe 渡邊 雄太 (@wacchi1013) April 1, 2016
NCAAトーナメントのスケジュール
NCAAトーナメントは以下の日程で進んでいきます。
【3月中旬】
ファースト4
【3月下旬】
1回戦~準々決勝
【4月上旬】
ファイナル4
準決勝、決勝
出場校はイースト、サウス、ウエスト、ミッドウエストの4つに分けられ、トーナメントを戦います。
成績上位校には第1~第16シードが与えられます。
各地区の優勝校4校がファイナル4に進出します。
ファイナル4は特に盛り上がり、NBA顔負けの集客数を誇ります。
NCAAトーナメントだけで約9億ドルが動くビッグイベントであり、選手にとっては夢の舞台です。
多くのNBA選手がこの舞台で活躍しました。
NCAAバスケットボールのルール
NCAAバスケのルールはNBAやFIBAのルールと異なります。
主な違いを書きました。
・試合時間は各20分の前後半制
・ショットクロックは30秒
・3Pラインは全てアーチ状で6.32m
・チームファウルは7回目以降にフリースロー
・チームファウル7~9回目は1本目を決めたら2本目が打てる
・チームファウル10回目以降は2本打てる
大きな違いはこんな感じです。
ショットクロックが30秒なので、基本ロースコアになりがちです。
まとめ
今回は、NCAAバスケの仕組みやスケジュールなどについてまとめました。
説明不足なところは多いと思いますが、NCAAバスケの大まかな流れはわかっていただけたと思います。
NCAAトーナメントは全米が熱狂するビッグイベントです。大学生ながらNBAレベルの選手もいるため注目度が高いのです。
NCAAでは日本人選手も活躍した実績がありますし、現在も若い選手がどんどんアメリカで挑戦しています。
これからもNCAAについてチェックしていけたらと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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